日本におけるLINEの利用率は9割を超えており、メッセンジャーアプリとして全世代に普及していることが分かります。
一方で、若者の「LINE離れ」にも注目が集まっています。
この記事では、若者のLINE離れが本当なのか、LINEの次に流行ると注目されているSNSやチャットアプリについて紹介します。
LINEは日本国内で最も幅広い世代が利用するコミュニケーションツールのため、幅広い世代を集客する場合は、LINEを活用するのが一番です。
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若者のLINE離れの実態は?
若者のLINE離れに注目が集まったのは、「高校生にとってLINEは年上の人たちとの連絡手段として仕方なく使っているアプリらしい」というSNSの投稿がきっかけだといわれています。
これまで全世代が利用しているというイメージが強かったLINEですが、10代の若者は友達とのやりとりにInstagram(インスタグラム)のDMを使う人が多く、Facebook 離れと同様に、「LINE離れ」が起こるのかと話題になりました。
しかし、株式会社スクールパートナーズが運営する「高校生新聞オンライン」が2023年7月に行った「友達との連絡手段はどれですか?」というアンケートでは、約99%の高校生が「LINEのトーク」と回答しています。
参考:高校生新聞オンライン
また、株式会社ポップティーンが運営する中高生向け情報情報メディア「Popteen」でも2023年10月に同様の調査が行われ、「よく使う友達との連絡手段は?」という質問に対して「LINE」と答えた高校生は約95%にも及びました。
これらの調査結果から、高校生の圧倒的多数がLINEを使用していることが分かります。
一方で、友達との連絡手段に「インスタグラムのDM」と答えた高校生は、高校生新聞オンライン調査の場合は約58%、Popteenでは約85%でした。
多くの高校生が友達との連絡手段としてインスタグラムのDMを使用しているようです。
結論としては、高校生のLINEとインスタグラムの利用率はどちらも高く、相手や状況によって連絡手段を使い分ける若者が多いようです。
連絡手段 | 使い方 | 利用する理由 |
LINE | 家族や仲の良い友達、部活・クラスなどのグループでの連絡などに使う | 使っている人が多い 誰が誰なのか分かりやすい グループで連絡をとりやすい 無料で気軽に使えて電話もできる |
インスタグラム | 友達との気軽な会話や、知り合って間もない友達とのやりとりに使う | 関係が浅い人ともつながりやすい アプリを開いている時間が長く連絡をとりやすい 他愛もない会話でも気軽に送りやすい |
「若者がLINE離れしている」といわれるのは、LINE以外にもインスタグラムのDMなど、さまざまな連絡手段を巧みに使い分けていることが理由だといえるでしょう。
参考:「高校生のLINE離れ」は本当?|高校生新聞オンライン
参考:LINEを返すのがめんどくさい理由は?|Popteen
LINEの次に流行るSNS・チャットアプリ10選
2023年9月にはLINE株式会社でも、Z世代を対象にLINEリサーチを通じて「今後(いまよりも)流行りそうなSNS」について調査が行われました。
その結果、次に流行ると名前が挙がったSNS・チャットアプリは以下の通りです。
- Instagram(インスタグラム)
- TikTok(ティックトック)
- X(エックス)
- BeReal(ビーリアル)
- Threads(スレッズ)
- Discord(ディスコード)
- Pinterest(ピンタレスト)
- Whoo(フー)
- Lemon8(レモンエイト)
- Snapchat(スナップチャット)
※記事に記載した内容は2024年2月現在の情報をもとに作成しています。変更される可能性もあるため、最新情報は各アプリの公式サイトをご確認ください。
①Instagram(インスタグラム)
「Instagram(インスタグラム)」は、アメリカに本社を置くMeta(メタ)社が運営する写真・動画共有に特化したSNSです。
月間アクティブユーザー数は20億人を突破しており、世界中で絶大な人気を誇っています。
日本でも10〜20代などの若者世代を中心に人気が高く、男性よりも女性のほうが利用率が高いのが特徴です。
投稿から24時間後に自動で削除される「ストーリーズ」や、最大90秒のショート動画を閲覧・投稿できる「リール」、リアルタイムで配信ができる「ライブ配信」などの機能が人気を集めています。
料金 | 無料 ※アプリ内課金あり |
登録方法 | メールアドレスまたは電話番号登録、Facebookアカウントでの登録 |
主な機能 | 写真・動画共有、ライブ配信、DMなど |
対応OS | iOS・Android |
②TikTok(ティックトック)
「TikTok(ティックトック)」は、中国のByteDance社が運営するショート動画プラットフォームです。
10代を中心に人気を集め、音楽やダンス、ファッションなど数多くの流行の発信源となっています。
TikTokはスマホに特化した縦型動画で視聴しやすく、短時間で効率的に情報を得られる「タイパ(タイムパフォーマンス)」の良さが魅力です。
動画の閲覧だけでなく、アプリ内で動画の撮影から楽曲の選択、編集を行うことができます。
ショート動画なので「動画を撮って編集して投稿する」というハードルが低く、誰でも簡単に投稿できる手軽さも人気の理由だといえるでしょう。
料金 | 無料 ※アプリ内課金あり |
登録方法 | メールアドレスまたは電話番号登録、Facebookアカウントでの登録 |
主な機能 | 写真・動画共有、ライブ配信、DMなど |
対応OS | iOS・Android |
③X(エックス)
「X(エックス)」はX社が運営するSNSで、旧名称「Twitter(ツイッター)」で広く知られています。
日本においては10〜20代を中心に、30代・40代まで幅広い層に人気があるSNSです。
Xでは基本的に投稿1回につき入力できる文字数は140文字以内という決まりがあり、短文コミュニケーションに特化しています。
最新のニュースや情報など、今起きていることをリアルタイムで知れるほか、自分の趣味や好きなことの情報収集がしやすいというのも大きな特徴です。
料金 | 無料 ※アプリ内課金あり |
登録方法 | メールアドレスまたは電話番号登録 |
主な機能 | テキスト・画像・動画投稿、リプライ(返信)、リポスト(引用)、DMなど |
対応OS | iOS・Android |
④BeReal(ビーリアル)
フランス発祥の「BeReal(ビーリアル)」は、「リアルを共有するSNS」としてアメリカやヨーロッパを中心に人気を集めています。
1日1回ランダムなタイミングで通知が来て、2分以内に”無加工”の写真を撮って投稿しなくてはいけないというシンプルなシステムが特徴です。
SNSというと映えを意識した写真投稿が主流でしたが、BeRealは全く逆の“盛れないSNS”という斬新なアプローチがZ世代に刺さっています。
料金 | 無料 |
登録方法 | 電話番号登録 |
主な機能 | 写真撮影・投稿など |
対応OS | iOS・Android |
⑤Threads(スレッズ)
「Threads(スレッズ)」は、インスタグラムを運営するMeta社が開発したテキストベースのSNSです。
2023年7月6日のリリースから1日で登録者数が3,000万人を突破し、世界中から注目を集めています。
インターフェースや機能などがXと似ていますが、Threadsは文字数が最大500文字、投稿できる画像の枚数は最大10枚、動画は最大5分まで投稿できるというのが大きな特徴です。
一方で、ハッシュタグや下書き、DM機能、広告などがなく、純粋にテキストベースのコミュニケーションを楽しみたい方におすすめです。
料金 | 無料 |
登録方法 | インスタグラムアカウントでの登録 |
主な機能 | テキスト・画像・動画投稿、リプライ(返信)、リポスト(引用)など |
対応OS | iOS・Android |
⑥Discord(ディスコード)
「Discord(ディスコード)」は、アメリカ発のチャットアプリです。
ゲームを一緒にプレイしている仲間とボイスチャットや画面共有などを楽しめるコミュニケーションツールとして人気に火がつきました。
1対1での会話はもちろん、「サーバー」と呼ばれるコミュニティ内で大人数でもテキスト・音声コミュニケーションを楽しめます。テキストやボイスだけでなくビデオでの会話も可能です。
ゲームシーン以外にも広まっており、友達と別々の空間にいながら一緒に勉強をしたり、世界中にいる趣味仲間と雑談をしたりなど、グループで集える空間として使い方は多様化しています。
料金 | 無料 ※アプリ内課金あり |
登録方法 | メールアドレス登録 |
主な機能 | テキスト・ボイス・動画チャット、画面共有など |
対応OS | iOS・Android |
⑦Pinterest(ピンタレスト)
「Pinterest(ピンタレスト)」は、アメリカのPinterest社が運営する画像探索・共有アプリです。
グルメやファッション、インテリアなど、Web上にあるさまざまな画像の中から、お気に入りを見つけて手軽にブックマークでき、ほかのユーザーに共有も可能です。
料金 | 無料 |
登録方法 | メールアドレス登録、各種SNSアカウントでの登録 |
主な機能 | 画像探索・保存、共有など |
対応OS | iOS・Android |
⑧whoo(フー)
「whoo(フー)」は、LinQ(リンキュー)社が運営する日本発の位置情報共有アプリです。
2023年3月にはダウンロード数が1,000万を突破し、国内だけでなく世界中で人気を集めています。
家族や友人同士で位置情報を共有でき、滞在時間や充電残量表示などの情報のほか、現在地から相手のいる場所までの経路や移動時間も分かります。
チャット形式でのコミュニケーションも可能です。
料金 | 無料 |
登録方法 | メールアドレス登録 |
主な機能 | 位置情報共有、メッセージのやりとりなど |
対応OS | iOS・Android |
⑨Lemon8(レモンエイト)
「Lemon8(レモンエイト)」は、TikTokを運営するByteDance社がリリースしたライフスタイル共有アプリです。
ファッションやビューティー、スキンケア、グルメ、トラベルなど、最新のライフスタイル情報をチェックできます。
また、運営チームから提案されたテーマで投稿すると、プレゼントが当たるなどのキャンペーンも行われています。
テンプレートを使えるので投稿のハードルが低く、自分自身で情報を発信していきたい方にもおすすめです。
料金 | 無料 |
登録方法 | メールアドレスまたは電話番号登録、各種SNSアカウントで登録 |
主な機能 | 写真・動画投稿、閲覧、DMなど |
対応OS | iOS・Android |
⑩Snapchat(スナップチャット)
「Snapchat(スナップチャット)」は、Snap(スナップ)社が運営する画像共有アプリです。「スナチャ」という略称で親しまれています。
個人同士やグループ内で画像や動画を共有できるSNSです。
アプリの起動とともにカメラが表示され、AR機能で顔をユニークに加工した写真や動画撮影ができます。
投稿した画像や動画は、1〜10秒で消えてしまうのがSnapchatの大きな特徴です。
チャット機能も履歴は残らず、自動的にメッセージが削除されます。
料金 | 無料 ※アプリ内課金あり |
登録方法 | メールアドレスまたは電話番号登録 |
主な機能 | 写真・動画撮影、加工、チャット、ストリー機能など |
対応OS | iOS・Android |
LINEの代わりになるチャットアプリの選び方ポイント5選
続いては、LINEの代わりになるチャットアプリの選び方について紹介します。
無料で利用できるか
LINE代わりのチャットアプリを探す場合、チャットはもちろん、音声通話やビデオ通話など基本的に無料で利用できるものが良いでしょう。
無料でも、機能性が高くて、便利なチャットアプリはたくさんあります。
まずは無料のアプリの中から選び、自分に合うか試してみましょう。
機能性は十分か
友達や家族などさまざまな人との連絡に使うチャットアプリは、どんな機能があるのかチェックすることが大切です。
例えば、電話代わりに使いたい場合、音声通話やビデオ通話といった機能が必要です。
ほかにも、ファイル共有や、スタンプ・絵文字のサポートなど、自分にとっての「使い勝手の良さ」を意識して選びましょう。
何の目的で作られているのか
チャットアプリには「ビジネス向け」と「個人向け」の2種類があります。
どんな目的で、誰との連絡手段として使いたいのかを考えて、自分の求めた機能性を満たしているチャットアプリを選びましょう。
目的 | 必要な機能性 | チャットアプリ例 |
ビジネス向け | ・大人数でのグループチャット ・Web会議スケジュール、タスク管理など外部ツールとの連携 ・多様なファイル形式の共有機能 など | ・Chatwork ・Slack ・Microsoft Teams ・LINE WORKS など |
個人向け | ・無料のチャットや音声通話、ビデオ通話機能 ・画像や動画、リンクの共有機能 ・誰でも使いやすい操作性 など | ・LINE ・Kakao Talk ・WeChat など |
利用者数はどれくらいか
LINE代わりのチャットアプリを選ぶときは、なるべく利用者数が多いものがおすすめです。
利用者数が少ないアプリを入れても、周囲の人が利用していなければ誰とも連絡を取ることができません。
多くの人に利用されているアプリなら、気軽に連絡先を交換してやりとりすることが可能です。
セキュリティ対策は万全か
海外製の場合など、セキュリティ面に不安がある方も多いのではないでしょうか。
登録した個人情報やチャット内容などが海外に流出し、悪用される可能性もあり得ます。
海外製アプリのセキュリティ面が不安な方は、日本製アプリを利用しましょう。
また、どんなセキュリティ対策がとられているのかなど、インストールする前に調べることをおすすめします。
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まとめ
高校生を対象とした調査結果などから、若者が完全にLINE離れしているわけではないことが分かりました。
- 実際、高校生の95〜99%が友達とのやりとりにLINEを使っている
- LINEは家族や仲の良い友達、部活・クラスなどのグループでの連絡などに使う
- インスタグラムのDMは、友達との気軽な会話や、知り合って間もない友達とのやりとりに使う
若者がLINEをまったく使わないということではなく、友達との関係性や連絡する内容によって、LINEとインスタグラムのDMを分けているようです。
若者のSNSやチャットアプリの流行は目まぐるしく変化しています。
LINEの代わりになるSNSやチャットアプリは、機能性や利用者数、セキュリティ対策などを確認して、安全かつ使いやすいものを選びましょう。
弊社Anveryは、世代を問わず幅広い人に利用されているLINEをビジネスに活用し、売上を最大化するためのお手伝いをいたいます。
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